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先手四間ー居飛車急戦①

先手藤井システムを指してると前回記事の様に、もろ藤井システムの将棋になる事は案外少ない。居玉が挑発的に見えるのか、得意形を外そうとするのか、急戦を仕掛けてくる事も多い。

藤井システムを指す以上は振り飛車側の玉が48や39で急戦を迎え撃つ指し方も身につけなくてはならない。

そこで今回からは藤井システムの駒組みから急戦を仕掛けられた場合の棋風を書こうと思うのだが、まずは一番オーソドックスに「端歩を受けて左銀での急戦」の形から(A図)


A図
15071101.jpg

居飛車が特に持久戦との両天秤を匂わさず、純粋に急戦調に進めると▽42銀の時点で持久戦が無くなるため、藤井システム調の出だしでもA図のように普通の四間飛車と合流になる。

ここで振り飛車は▲56歩か▲46歩の2択があるのだが、結論から言うと個人的には▲46歩しか指さない。

藤井システム調のため、居飛車の手順次第ではこの図で既に▲46歩を突いてるパターンもあるので、どうせ46歩型を避けれないっていう理由もあるのだが、手番の関係という面もある

居飛車急戦対四間飛車の定跡書は山ほどあると思うが、99%くらい「振り飛車が後手」の本だと思う。

大抵の戦法というものは後手で大丈夫なら先手でも指せるというのが道理だが、手番が先だとそれはそれで困る事があるのが将棋の難しいとこで、この局面なんかがまさにそれ。

A図で振り飛車の手番なのだが、まだ居飛車がなんの急戦なのかハッキリしないのが問題で、例えば相手が斜め棒銀や棒銀なら▲56歩と突いて、後の▲46角の反撃など見て▲46歩は保留しておきたい。

対して▽65歩早仕掛けなら、とにかく▲46歩を急ぎたく▲56銀の玉頭銀を含みに▲56歩は保留したいのである


なんというか、▲56歩と▲46歩は両方立派な手なんだが、2つともは突きたくないし、一長一短なのでできれば相手の出方を見てからどっちか決めたいのだ。

逆の言い方をすると、後手居飛車で先手振り飛車に急戦を仕掛けるときは、相手の駒組みを少し待って、指された手によって何の急戦にするか選ぶとお得なんである。

急戦だから一手でも得したい雰囲気になるが、時間差というか間合いが重要な戦型である。「本美濃で歩をあまり突いてない低い陣形」「高美濃完成形」はどちらも対急戦に優秀な状態だが、「本美濃から高美濃に組み替えてる途中」は色々嫌なことが多いのである。



具体的にA図から▲56歩と指すと何が嫌か、例をあげてみる

▲56歩には玉頭銀が無くなったことにより▽65歩早仕掛けが最も有力だと思う

A図からの指し手
▲56歩▽64歩▲46歩▽65歩▲47金▽73桂▲36歩▽86歩▲同歩▽66歩▲同銀▽65歩▲同銀▽同桂(B図)


B図
15071102.jpg

なんて事ない先後逆にすればいくらでも本がありそうな仕掛け。ちなみに▽65歩~▽73桂~▽86歩は決まった手順であり、手順前後すると形によっては「65歩の前に73桂を跳ねると▲78銀と引かれて仕掛けが難しくなる」「6筋を取り込む前に飛車先を切らないと、86歩は手抜かれる」等の不都合が生じるケースがあるので、この手順を丸暗記しといた方が無難


さて、大抵は「振り飛車が少し指せそう」で締めくくられてそうなこの形。しかし、先手振り飛車ではこれが容易ではない

振り飛車が後手の場合、例えば▽42金上とかが入ってると、▲22角成▽同玉の形が後の▲26桂の餌食であり、これなら振り飛車指せそう。

つまり「▲56歩を見てから▽41金型で▽65歩早仕掛けを指せる」というのが後手番を最大限に生かした居飛車急戦の指し方の1つだ

手損を41金型で生かされてしまってるこの局面では、角交換は居飛車からしてもらい左桂を捌くのが基本で、B図からは▲65飛▽77角成▲同桂▽86飛▲45桂となるのだが、そこで▽63歩!が好手(C図)

C図
15071103.jpg

この控えて打つ歩が好手で、手拍子に▽64歩なら▲85飛から飛車交換した後▲63歩の叩きで振り飛車が良いのが定跡だった。
*ちなみに6筋に歩を受けず▽44銀には▲95角がある

なお、この▽63歩は先後逆だが、「藤井対羽生竜王タイトル戦」の感想戦で羽生が示した手だ。

▽63歩からは、▲53桂成▽同銀▲85飛▽同飛▲同桂▽89飛くらいが相場。(D図)



D図
15071104.jpg


美濃の方が固く見えるが居飛車も金銀3枚で囲まれており、これだけ持ち駒が駒台に乗ってると67角や69角が厳しく、飛車を先着出来た方が指せそうというのが現時点での個人的な見解であり、難解だがこの局面は現状避けている。


つづく

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藤井システムー居飛車穴熊③

A図
15062204.jpg

前回の記事最後のテーマ図ですが、ここからプロの実践例はほぼ▲26歩。

個人的にこの局面から、26歩以外の手も結構試したのだが、確かに結局1周まわって26歩に戻ってきましたw26歩しか無いかもしれない。

26歩以下▽12香▲25歩▽11玉▲24歩▽22銀(B図)
まではこう進む所

B図
15062601.jpg



ここでプロの実践例で多いのは多分▲56銀左だと思う。一例をあげると藤井システムが廃れるちょっと手前らへんで指された、久保ー渡辺戦では▲56銀左以下

△2四角 ▲4五歩 △2三歩▲6四歩 △同 歩 ▲3五歩 △同 角 ▲4八金上(C図)


C図
15062602.jpg

変化は多岐に渡るが、雰囲気はこんな感じになる事が多い。この将棋は久保が勝利を収めているが、早指しだったこともあり、本当にこういう展開で藤井システム側が指せるのか?と聞かれると個人的にはかなり懐疑的である。

実際プロ間でこの後こういう将棋が流行ってないことを考えると、C図で振り飛車持ちたいって人はあんまり居なかったんじゃないだろうか

そんな訳で▲56銀左は定跡ながら個人的にはほとんど指したことが無い。代えて▲66銀を長い間愛用していた(D図)

D図
15062603.jpg

この66銀は、あまり他で指されてるのを見たことが無い。どり新手と言っても差支えないかも知れないw

しかし、見えにくい手でもないので「恐らくなんかダメな理由があって誰も指さないんだろうなあ。」とは思いながら指していたんですが。

この▲66銀には一旦▽74歩と突いてこられることが多い。したらばすかさず▲75歩と仕掛ける。▽75同歩は▲同銀▽76歩▲66角▽24角▲78飛(E図)と、ゆっくり歩得を狙って先手ペースだと思う

(E図)
15062604.jpg


また、▲75歩に▽72飛(または▽84飛)なら、▲74歩▽同飛に▲76歩!(F図)と控えて打つのが自慢の一着で、

F図
15062605.jpg

次に▲75銀があるので▽76同飛と取るくらいだが、▲75歩と蓋をして形勢難解ながらこういう将棋は好きなので振り飛車もち。右で手にした一歩を咎めてる意味もある



しかし、この▲66銀型にも悩める手があり、▽74歩を突かずに単に▽24角とされると悩ましい(G図)

G図
15062606.jpg

▲75銀には▽42角くらいで軽く受けてしまおうという意味なのだが、確かに攻めを繋げにくいかもしれない。

▲75銀を警戒して▽74歩を突くと▲75銀と出れる展開になるのに、「どうぞ出てきてください」と言われると出ていけなくなるとは不思議なもんだが、どうもこのG図が思わしくないかもと最近考えている。

もちろんG図は一局としか言えない局面なので、後々また考えていくつもりだが、最近はまたちょっと違う指し方を中心にしている。

その手は▲66銀に代えて▲48金上(H図)

H図
15062607.jpg

一見へんてこだが、久保ー渡辺戦でも出てきたように、この金上がりは5筋を補強して案外良い手になる事が多い。また67銀を動かしてしまうと、玉が居玉なだけに、将来居飛車から▽75歩~▽86歩~▽76歩のような軽い手筋だけで負けてしまう事も多々ある

そこで色々保留して▲48金上に辿り着いた訳だが、一応隠れた狙いもある。

H図から単純に進むと▽24角▲49玉▽23歩▲38玉▽74歩くらいが相場だが、そこで▲69飛が狙いの一着(I図)

I図
15062608.jpg

そう、飛車を2筋に大転換するのが狙い

元々藤井システムは、飛車が左辺にいるものの感覚は居飛車に近く、飛車が右辺に振り直される展開はボチボチ見かける。

横や中央からにはめっぽう強い穴熊も、上から叩けばそれほど脅威ではない。この将棋は2筋が切れているのでなおさら。以下右玉っぽい感覚で指そうという構想

ここから▲29飛~▲56銀左の様な展開でどうか。指し始めたばかりのほやほやなので、まだ実践例が少なく、ここからの続きは、また棋譜が貯まってから書きたいと思います。(居飛車に良い手があって、すぐさまポシャる可能性もありw)
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藤井システムー居飛車穴熊②

前回からの続き


一直線の穴熊は危険という事を踏まえ、現代では図Aの様に▽43金~32金ととりあえず離れ駒を無くしつつ組んでいく順が基本だ

A図
15062201.jpg


図Aから振り飛車は様々な選択肢がある。ざっとみて▲48玉、▲56銀、▲25桂など、どれでも一局だと思う。

しかし、
▲48玉と囲いだすのでは今まで何のために居玉で頑張ってたのか解らない。
▲56銀には▽45歩からの決戦
▲25桂には▽42角▲45歩▽55歩の受け

一直線の穴熊に組んでる最中ならどれも振り飛車が良くなりそうな手順があまりうまくいかない。というのも藤井システムには一つ鉄則があり、仕掛けるタイミングは「▽12香の瞬間」か「▽11玉の瞬間」じゃないと、なかなか成果を上げづらい。

なかなか12香を指さず固めていく指し方はかなり優秀だと思う。

そこで生み出されたのが、仕掛けもせず、玉も囲わず、45歩も与えない▲47銀(B図)である

B図
15062202.jpg

振り飛車党はどうしても美濃囲いという概念があるので、初めて見た時は目を疑ったが、かなり理にかなった手で、例えばこの▲47銀に▽12香と上がった局面から▲25桂と仕掛ける(C図)

C図
15062203.jpg


A図から単に▲25桂と跳ねるより、C図は振り飛車が得しているのが解ると思う

▽24角とこちらにかわした時▽46角を防いでるし

▽42角▲45歩▽55歩の受けにも、▲46銀と援軍を出せる。

C図はすでに振り飛車が少しだけだが指しやすいと思う。




▲47銀に、穴熊も仕掛けも難しい居飛車は一見困ったかに見えたが、ここで対藤井システム決定版の一手が見つかる。

▽24歩(D図)がそれで


D図
15062204.jpg

なんせ▲25桂を飛ばせないという手で、以下▲26歩▽12香▲25歩▽11玉▲24歩▽22銀、と、2筋の取り込みを無視して潜ってしまう。

後に▽24角~▽23歩と打ち直して穴熊完成という構想である。

狙いは見え見えなのに、この穴熊を止める方法が無い。現状藤井システム党はこの▽24歩に頭を抱えてる訳で、ここから指す手が無いとこの戦型自体が指せなくなってしまう


つづく
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藤井システムー居飛車穴熊①

今日からはしばらく、個人的な棋風と研究を書き綴って行こうと思います

個人的には生粋振り飛車党で、その中でも生粋四間飛車党である。さらにいうと生粋藤井システム党である。

厳密な序盤を組み立てていくのが趣味で、「今日はこれを指そう~」とか「相手によって指し手を変える」とかいう事をしない。

「同じ局面を迎えたら同じ手を指す」

これが信念である。だもんで四間飛車の特定の形だけ妙に詳しいが、それ以外の戦型はてんで知らんww

もちろん一局指すごとに、自分が今まで指していた手がどうやら駄目らしいと思う事も多々あり、構築しては破壊の繰り返しで、この作業を数年頑張ってるが一向に進む気配はありませんw

ちなみに後手番の藤井システムは個人的に行き詰っており、最近は指すこともありません。このブログでは先手藤井システム調の研究を書いていこうと思います。
(単なる本家藤井システムの劣化版なんで真面目に勉強したい人は藤井先生の本読めって事で。疑問手多々ですがおつきあいください)




では、まず藤井システムのおさらいから。

A図
16061201.jpg

▲76歩、34歩、66歩、84歩、78銀、62銀、16歩、54歩、68飛、42玉、38銀、32玉、67銀、52金右、15歩(A図)

細かい手順前後は置いといてオーソドックスに進むとこんな形になる事が多い。

システムという名がついてるが藤井システムは手順が色々あり、手順によって性質もかなり変わる。おおまかには
・左銀が67なのか、78なのか(場合によっては79もある)
・15歩と46歩どっちを優先するか

でかなり変わります。個人的には「67銀+15歩」を急ぐ形を愛用。ちなみに本家は最近46歩を早めの傾向が多い印象があります

15歩と46歩の順位のつけ方としては、46歩は何が何でも穴熊は潰すという含みが多いと思う。相手が穴熊確定なら46歩は最強。対して15歩はバランスを取った指し方で急戦でも柔軟に対応できる。


さて、途中16歩に14歩と挨拶するかどうかで将棋が変わるが、個人的な実践例で言うとすぐ挨拶してくる居飛車党の方は4割くらいといったところ。ここですぐ挨拶するかどうかは、大体急戦派なのか持久戦派なのかで変わるのだと思います(もちろん挨拶しといて持久戦指す人も居ます)

今回は突き越した形を解説したいと思います。また▽85歩は居飛車の権利で、どのタイミングで突かれても大抵▲77角の一手となるため居飛車の一番いいタイミングで突くこととします。(僕が愛用している67銀型では、基本突いておいた方が居飛車得だが、78銀型藤井システムとかだと、角が77に行くことで紐がつく意味があり突かない方が良い場合もあったりする。)


A図からの指し手
▽53銀、58金左、33角、46歩、22玉、36歩、85歩、77角、(B図)

B図
16061202.jpg


細かい手順は置いといて、持久戦好みの居飛車党ならこんな感じで進んでいきます


現代では藤井システムもかなり定跡が整備されており、ここでは▽44歩~43金とか▽32金とか、警戒しつつ駒を固め、後は臨機応変に潜るなり仕掛けるなりというのが常識だが、とりあえず一直線に潜りに行くとどうなるかから



B図から
▽12香、37桂、44歩、65歩、11玉、45歩(C図)


C図
16061203.jpg

一直線に潜りにいくと、この仕掛けとなる。▽45同歩は▲33角成、同桂、35歩、同歩、14歩、同歩、同香、同香、34歩(D図)

D図
16061204.jpg

という有名な筋があり、これは振り飛車勝ちと言っても良いくらい差がついている。居飛車は43金と上がってない形で45歩は取れない。

C図から▽22銀では▲44歩と取り込めるため、C図からは、▽43金、25桂、22角、44歩、同銀、64歩、同歩、56銀(E図)と進むことになる


E図
16061205.jpg

途中、▲25桂に▽22角以外では▲44歩が厳しいし、▲44歩に▽同角も▲同角、同銀、13桂成で先手が指せるため、手が広いようで一本道に近い。

一応古い定跡書では、E図で振り飛車良し。

ただ個人的には気持ちは良いものの、なんだかんだ居玉でこの局面も互角に限りなく近いと思う。ただ居飛車が好んで選ぶ局面でもないかなと。


話は遡ってB図からの指し手途中、▽11玉に変えて43金とかもあるが、それなら12香の前に指すのが普通なので、



結論としては
「E図の局面に自信が持てない居飛車党の人はB図から▽12香は指せない」
ということになると思う

続く
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新電王戦

ちと私生活の忙しさから更新が滞ってますが・・。来週くらいから時間空きそうなんで自分の棋風記事でも書いていこうかな。と予定しとります。

さて、電王戦は今年で終わりましたが、来年から形を変えて公式戦となるようです。










自由参加という事で、若手新鋭ばっかでお茶を濁すかと思いきや、現時点で出場が決まってる棋士だけでもガチ勢でワロタww


A級だらけどころか竜王まで出てくるという事で。

COMの進化が凄まじく、もはやCOMに負けることが棋士にとってそれ程リスクが有ることではなく、むしろCOMを撃破すれば賞賛の嵐なので、参加しやすくなってきたのもあるでしょうね。賞金も結構でかいみたいだし。

羽生や渡辺も出てきてくれれば嬉しいけど、出てこなくても十分楽しめそう



対COMのエキシビジョンは2戦やるようで。




電王戦はじまったころに、故・米永前会長が「電王戦はどうなっていくのか?」の問いに、こう書き記していた

「つまらん将棋だなと思ってもらえればプロが勝つという、不思議な内容になると思う。 プロが自分を殺して、コンピュータの長所、弱点を知り尽くした上で指せるかどうかっていうことで。 格好いいとこ見せようとか、こういうふうにやろうとプロが考えたときには、プロが負けるときだと思うんですね。

来年、再来年どういうふうになっていくかということですけれども、この形態を続けていくとすれば、 コンピュータが強くなって人間を引き離すというよりも、コンピュータを研究するプロ棋士が頑張って、 逆に人間のほうが有利になってくるんだろうという気がしますね。

四段でも、羽生でも渡辺でも、プロ側の人選をどうしたから、タイトルを持っているから強いとか、四段だからダメとか、引退したから弱いとか、そういうレベルでなくてですね。 コンピュータをどこまで研究しているかどうかにかかっているのであって。
強い棋士が出たからプロが勝つというとうことではないのだろうと思うんですね。」



今読み返すと、おっさんどこまで読み切ってるんだよ。って内容なんですがww

2戦やるなら

・つまらない棋士完勝の将棋
・魅せるCOM完勝の将棋

最高峰レベルで、この2局を見てみたいもんですなあ

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